ものづくり補助金 vs 小規模事業者持続化補助金|選び方と併用戦略のすすめ
補助金制度は多くありますが、特に中小企業にとって活用頻度が高いのが「ものづくり補助金」と「小規模事業者持続化補助金」です。この2つ、似ているようで目的も使える経費もまったく違うのが実情です。
「どちらを選ぶべきか?」「両方使えるのか?」といった疑問に対し、制度の本質から実践的な併用戦略まで、実務家の視点で解説します。
🎯 目的で見極める!補助金の本質的な違い
両補助金を一言で説明するなら、次のように整理できます。
- ものづくり補助金:設備投資による生産性向上や技術革新が目的
- 持続化補助金:チラシやホームページ制作など販路開拓や集客強化が目的
つまり、「つくる力」を高めたいのか、「売る力」を高めたいのか。その目的によって使い分ける必要があります。
✅ 補助対象経費と制約の違い
実は、ものづくり補助金(通常枠)では広報・宣伝費は使えません。これは大きな注意点です。
項目 | ものづくり補助金(通常枠) | 小規模事業者持続化補助金 |
---|---|---|
主な目的 | 設備投資(機械導入・技術革新) | 販路開拓(広告・展示会・集客) |
広報宣伝費 | 対象外 | 対象経費の中心 |
補助上限 | 最大1,250万円(※条件により加算) | 通常枠50万円、特別枠100~200万円 |
補助率 | 中小企業:1/2、小規模:2/3 | 原則2/3(赤字+賃上げ実施の場合は3/4) |
**ものづくり補助金は「設備投資専用」**と言っても過言ではありません。一方、**持続化補助金は「販促特化型」**の制度設計となっています。
💡 どちらが簡単?申請と審査の違い
- ものづくり補助金は申請内容がハイレベルで、審査も厳しめ。補助額が大きいぶん、経営戦略・将来性・技術内容など多面的な評価が入ります。
- 持続化補助金は商工会などの支援を受けることが前提で、審査項目も比較的シンプル。創業間もない事業者にもチャンスがあります。
🤹♂️ ひとひねり視点:「二段構え」の併用戦略
ここで一歩進んだ活用術としてご提案したいのが、補助金の“分担活用”戦略です。
✅ 例)ある食品製造業のケース
- ものづくり補助金で新たな包装機械を導入
- 持続化補助金で、その新商品を広めるためのチラシとネット広告を展開
このように、「製品づくり」と「売る仕組み」を補助金2本立てで整えると、経営の両輪が同時に加速します。
もちろん、同時期の併用はできませんが、時期をずらして連携させることで資金効率を最大化できます。
📌 申請時・実行時の注意点
タイミング | 注意すべきポイント |
---|---|
申請前 | GビズID(ものづくり)や商工会相談(持続化)が必要 |
実施中 | ものづくり補助金は「発注前に交付決定」が原則(先行契約NG) |
報告・請求 | 実績報告書の内容・証憑整理が非常に重要。領収書・帳票類は厳格に保管を |
また、ものづくり補助金は事業完了後の検査・精算処理までに1年~1年半を要するため、長期の資金繰り計画も必要です。
✅ 結論:「何に使いたいか」で補助金を選べ
- 設備・技術開発 → ものづくり補助金
- 販促・売上アップ → 持続化補助金
どちらが上位互換というわけではありません。
目的によって「どちらも正解」になり得ます。
さらに一段進んだ考え方として、両補助金を経営の時間軸にあわせて段階的に使い分けることが、中小企業にとっての合理的な資金戦略となるでしょう。
📌 ものづくり補助金の申請をお考えの方へ
✅ 補助金申請を専門家がフルサポート!
✅ 採択率アップを狙うなら、プロによる申請代行で安心!
✅ 通常枠で最大1,250万円、グローバル枠なら最大3,000万円の補助が可能!
📩 無料相談はこちら → [お問い合わせページ]
📌 AIものづくり補助金申請代行の詳細はこちら → [トップページ]